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無名バンドによるアメリカツアーの方法と記録 "Rock, Faith, Anime 2009" (インディーズバンド、海外ツアー、アメリカツアー、USA tour、方法、やり方)
その8 Atlanta, GA 4月11-12日
最高のショウをすることができたナッシュビルの翌朝、 僕らは、昨夜会ったWhisper Of The Gardenさんと、朝ごはんを一緒に食べる約束をしていた。 Whisperさんと、マネージャーのCCさんと、ホテルの前で待ち合わせし、 彼らは僕たちを、Shoney'sというレストランに連れていってくれた。 ビュッフェ形式の朝食を楽しみながら、僕らはいろいろと話した。 こういう場ではいつもそうだけれど、ジェイクの人当たりのよさとすぐになじんでしまう才能には驚かされる。 教会であれどこであれ、彼はすぐになじんでしまう。また独特のノリの良さや度胸もあり、ジェイクはまるで既にアメリカ人のようだった。基本的に日本でどこかしら窮屈な思いを抱いて生活しているところがある僕らは、はっしーもジェイクも、予想はしていたが、アメリカでは非常にいきいきとしていた。
Whisperさんは、非常に学のある人で、音楽だけでなく言語学にも通じ、カレッジで教えたりもしているらしかった。いろんな言葉で歌うことができるようで、僕に対しても、英語の歌唱について手伝うことができるだろうと言ってくれた。個人的には日本語をとても美しい言語だと言ってくれたのが印象的だった。 また、Whisperさんは、現在、日本のSonyとコンタクトを取っていて、なんでも、ラルク・アン・シェルのHydeさんともコンタクトを取っているらしい。いきなりそんな大物の名前を出されても、僕たちにははるか上の出来事だ。 Hydeさんとコンタクトがあるのはそれなりに理由があり、つまり彼もクリスチャンであるということだった。Hydeさんはゴスペル的なテーマのアルバムを出しているらしい。
Whisperさんも、マネージャーのCCさんも、とても楽しく、素敵な時間が過ごせた。 もちろん、クリスチャニティのことについてもいろいろと話した。日本でのクリスチャニティの在り方といったことも話していたと思う。 また、Shoney'sのおちゃめなウエイトレスのおばちゃんたちが、しょっちゅう声をかけてくれたり、ぬいぐるみのおもちゃを持ってきたりキャンディを持ってきたりと、笑わせてくれて非常に楽しい時間だった。なかなかエンターテインメント的なレストランだった。
そしてレストランの入り口で、いわゆるUFOキャッチャーがあったのだけれど、皆で見て、こんなの取れるわけないよねー、と言っていたけれど、そこではっしーが進み出た。彼は、以前、ゲームセンターで働いていたことがあり、こういったゲームの仕組みを熟知しているらしい。はっしーは、どんなトリックを使ったのか、二回ほどのトライアルで、見事にぬいぐるみをゲットしてしまった。そのぬいぐるみが、Whisperさんに渡されたのか、ジェイクが持ち帰ったのかはよく覚えていないが、はっしーもなかなかやるものだ。
こうしてWhisperさんと再会を誓い、お別れを言うと、僕らは一路、Chattanoogaの街へとドライヴを開始した。 Chattanoogaは、NashvilleとAtlantaの中間に位置する街だが、僕らはここで、ブッチ牧師と会うことになっていた。Butch Varner牧師だ。 ブッチ牧師を紹介してもらったのも、ダラスのケンさんによってだ。 ブッチ牧師は、ダラスのICCともつながりがあり、ケンさんとも仲が良いようだった。 そしてブッチ牧師は、日本に長年住んでいたこともあり、日本が大好きで、日本にジーザスを広めたいと強く思っている人だ。 ケンさんは、そんなブッチ牧師に僕らを会わせたかったらしい。 ありがたいことだ。
僕は数日前からブッチ牧師と携帯のテキストで連絡を取り合っていたが、まずい具合に、Nashvilleを出ると、とたんに携帯の電波が一切入らなくなった。このへんがMetroPCSの限界のようだ。おかげでブッチ牧師に少々心配をかけてしまった。
携帯がつながらなかった他にも、問題は、NashvilleとChattanoogaの間に1時間の時差があったことだった。僕らは、NashvilleとAtlantaの間に時差があることは知っていたが、Chattanoogaはテネシー州だから、Nashvilleと同じ時間だとばかり思っていた。おかげで待ち合わせ時間の2時についたと思っていたら実際は1時間遅れの3時になっていた。すいませんブッチ先生。
ブッチ先生にようやく会えると、あまり時間のなかった僕らは、Chattanoogaの大きなショッピングモールのカフェでブッチ先生と話した。ブッチ先生は過去に青森県の三沢基地に従軍牧師として、何年も勤めていた経歴がある。地元の方々とも交流が盛んだったようで、日本を強く愛しており、また日本にジーザスを広めたいという気持ちを強く持っている人だった。
ブッチ先生は、この年の秋に、ワーシップチームを引き連れて来日する計画を持っており、僕はブッチ先生に、全力で協力することを約束したのだった。もっとも自分にできることなんてたかがしれているかもしれないけれど。しかし、すでに今回のUSAツアーを実現するにあたっても僕達自身、多くの人たちにお世話になっていた。だから、僕らもそのお返しというわけではないが、ブッチ先生に対しても、出来ることを協力したいという気持ちだった。
というわけでブッチ先生と一緒に、来日の宣材とすべくビデオインタビューを録り、(暇があればYouTube動画リンク置いておく)、また、うちの嫁さんの要望ででっかいモールの中をウインドウショッピングし(しかし広い。歩くだけでも相当大変だ。)、なぜだか最終的にブッチ先生にハンバーガーをおごってもらった後Chattanoogaを後にした。 ハンバーガーが好きだというと、よし本当に美味いハンバーガーを食わせてやる、と言って、モールの中にあるRed Robbinに連れていかれたのだった。ハンバーガーをテイクアウトしたが、覚えているのはブルーチーズが載ったやつで、確かに、意味わかんないくらい美味かった。これはやばい。
そしてブッチ先生にバイバイを言い、またモールの中に例のごとくあるGuitar Centerにて、ギターケーブルを買い、なぜなら前日のギグでどうやらハコにシールドを一本置き忘れてきてしまったようなので、そして僕らはChattanoogaを後にしてAtlantaへと向かった。しかしギターケーブルだが、Monster Cable (Rock)が39ドルくらいで、これって日本の一般的な楽器屋だと倍くらいするよなと思い、うーん、と思った。また今回のツアーでよく使用しお世話になったDean MarkleyのBlue Steelという弦も、日本だと1000円以上するけれどアメリカだと7ドルくらい。うーむ。調べてみると、日本でも、一部の楽器屋さんとか、例のサウンドハウスとかだとやはり3900円くらいでモンスターケーブルを売っているところもあるようだ。なんか輸入とかの関係で高くなるのだろう。 ちなみにもういっこ、同じくらいの価格で売っていたケーブルはMogamiのものだった。日本ではMogamiというブランドでそのまま売られているのはあまり見かけない気がするけれど、なんかアメリカではポピュラーっぽい。ビバ日本製。
さて、けっこう湖なんかもあって風光明媚な山道を抜け、アトランタへ向かう。 実は、アトランタのギグに関しても、いろいろとトラブルがあった。 日本の出発の直前になって、ブッキングしたライヴハウスから、ショウはできないかもしれない、という連絡があった。 なんでも、ヴェニューが閉店(closing down)する見込みだという。 しかし、ショウは中止、じゃなくて、できないかもしれない、というようなニュアンスでよくわからない。 もっと情報が欲しいと思い、同じ日にブッキングされている対バンの人たちにもマイスペース等でメールして聞いてみた。 しかし、彼らは一様に、そんなことは聞いていない、自分たちの知るかぎりショウは予定どおり行うはずだと言う。
どちらにせよ、中止の連絡をもらったときには、すでにAtlantaの他のハコをブッキングするには少々遅すぎた。 もちろん、いくつかのハコに打信はしてみたが、結果としてだめだった。 なので、いったいショウは行われるのか、中止なのか、よくわからないまま、僕らはアメリカに来ていたのだった。
結論から言うと、アメリカに来てからのメールのやりとりによって、ショウは本当に中止になったことが、アトランタに到着する何日か前に判明していた。だから僕達は、アトランタではショウの予定は無かったのだ。 しかし僕らにはアトランタで別の目的があった。 それは教会を訪問することだった。
ダラスのCFNI(クリスチャン系音楽学校のようなもの?)に通う若きクリスチャンドラマーのM氏に、アトランタの日本人教会を教えてもらっていた。そしてアトランタではイースターサンデイを過ごすことになる。イースターといえば、クリスチャンにとってはクリスマス以上に大事な日だ。新米クリスチャンの僕らにとって、アメリカの地でイースターを過ごせるだけでエキサイティングなことだ。僕らはイースターに、その教会を訪れようと思っていた。
ダラスやヒューストンでそうだったように、アトランタでは僕らは、知り合いの方のお家にお世話になることになっていた。 ただ今回は、ダラスの教会やケンさんのつながりではなく、僕らが独自に偶然つかんだつながりだった。というか、ジェイクの知り合いだった。ナオコさんというその人と、ジェイクは横浜で、偶然知り合ったのだった。 そして、やっぱりナオコさんも熱心なクリスチャンだった。
僕らは、夕方にアトランタに到着し、ナオコさんの家に到着した。 今回の旅でお世話になった日本人の方が皆そうであったように、ナオコさんも、個性的で素敵な方だった。 ナオコさんは、建築の仕事をしている方で、設計という分野ということもあり、非常にアートな雰囲気を持った人で、アーティストゆえか、年齢(詳細は聞いてないけど)からすると信じられない若さと精神的なキュートさを持った方だった。こういう個性的で有能な方にとって日本は窮屈なのだろうかと思うとちょっと考え込んでしまうが。
そして例のごとく日本とずいぶん違う住環境にため息をつくのだった。 ご主人のダフィさんがまた素敵な人で、ガレージにでっかい派手なギンギンのバイクがあり、週末には仲間たちとこれを乗り回しているらしい。かっこよすぎ。お子様たちはすでに皆ひとり立ちしているようだが、非常にリベラルで進歩的な家庭で、うらやましい限りだった。かっこいいー。 僕らは到着するなりワンちゃんに迎えられたが、ワンちゃんの名前が「イヌ」という名前だった(笑) せめて「ネコ」でなくて良かったかもしれない。ダフィさんが、わんちゃんを、日本語で「イヌ」と呼んでいる図はとてもクールだったが、とてもおとなしく人懐こい、かわいいワンちゃんだった。
そしてナオコさんに、アトランタのショウがキャンセルになってしまった旨、そして明日のイースターには日本人教会を訪れたい旨を伝えると、小さな奇跡が起こった。 まったく別のルートから、ダラスのMくんに教えてもらったその日本人教会だったが、偶然にもナオコさんは、その教会の新しい礼拝堂の設計を担当した方だった。もちろん奉仕で引き受けた仕事だったらしい。そしてその教会の牧師さんとも親しいということだ。ナオコさんの電話一本で、僕らは翌日のイースターサンデイに、その日本人教会で賛美の演奏をさせていただけることになってしまった。
アトランタのショウが中止になったのは残念だったけれど、僕らはまさか、イースターサンデイに教会で賛美演奏ができるなんて思っていなかった。夢のようだ、というか、僕らは非常に喜んでエキサイトした。 なによりも、ジェイクが偶然横浜で知り合ったナオコさんが、たまたま別ルートで紹介してもらった教会と、偶然にもつながっていた、この見事すぎる偶然に、神様のはからいを感じて、僕らはその祝福にエキサイトした。
その夜は、ナオコさんがお友達のユウコさんを呼んでくれて、お酒を飲んだ。クリスチャンの方は飲まない人も多いけれど僕らはしょせんロッカーでクリスチャンなのでお酒は飲む派である。結構飲みすぎてしまったが、皆で楽しい時間を過ごした。
翌日、僕らはアトランタ郊外にあるWestminster Japanese Churchという教会に向かった。要するに外国だし、日本人教会なんてそんなにたくさんあるわけじゃないから、アトランタで日本人教会っていったらここくらいしか無いのかもしれない。
僕らが訪れたシーズンが春だったからかもしれないが、アトランタは季節感のある自然や木々がきれいな、情緒ある街だった。気候や四季なども日本に近いという話を聞くが、こんなに風情ある繊細な自然があるところだったら、確かに日本人向けだし、住んでもいいじゃないかなんて思ってしまった。(しかし、それは、あくまで北の方の住宅地だからだということも、すぐに知ることになる。)
そんなきれいな繊細な季節感ある木々の中にその教会もあった。僕らはそこでイースター礼拝に参加し、その後、特別に2曲演奏させていただいた。 礼拝のスタイルとしては、僕らが普段なじんでいるユースな感じでロックな礼拝ではなく、昔ながらの伝統的な、オルガンに合わせて賛美歌を歌って、というスタイルだった。はっしーやジェイクは退屈していたと思うが、逆に新鮮だった。そんなだから、ドラムを持ち込んで演奏するなんていうことは教会始まって以来のことだといわれた。僕らは極力音量を小さくして演奏したが、それでも今までで一番大きな音だったと言われた(笑) また、歌ったマイクが、スピーチ専用だったため、ゲインの関係で、歌うと音が歪んでしまったりした、2曲目では調整されたけれども、そんな環境の中での演奏ではあったけれども、心をこめて神様にささげる演奏をした。 機会を与えてくださった教会の皆さん、あたたかい反応をいただいた皆さんに、心から感謝をしたいです。
そのときのビデオがあると思う。
礼拝が終わるとお昼どきだ。 僕らは皆さんにお礼を言って、ナオコさんとユウコさんたちと一緒に、ダウンタウン方面に行き、アジア系の店があつまっている場所で、ベトナム料理の店に入り、皆でフォーを食べた。おいしかったけれど、付け合せの青唐辛子が超絶に辛かった。 アトランタには、アジア系の人たちもたくさん住んでいるようだった。
その後は、僕らにとって貴重なフリータイムであり、僕らはそれを観光に使うことにした。 アトランタで観光といえばコカコーラをはじめとしていくつか選択肢があるが、僕らは、郊外にあるストーンマウンテン(Stone Moutain)とうい場所を訪れることにした。 ようするにオーストラリアのエアーズロックみたいな感じで、でっかい岩山があり、また、そこにでっかい彫刻、南部の4人の将軍が描かれている、という場所だった。周辺の公園も含め、自然がいっぱいという感じだ。 たどりついた頃には夕方にさしかかっていたけれど、なんとか閉園前に僕らは、その岩山の頂上まで登ることができた。 景色はそれはもう良いなんていうものじゃなくて、壮絶に見晴らしがよく来た甲斐は十分にあった。 この場所を選んだ理由のひとつは、街の全景と、それを囲む自然や地形を見たかったからだった。初めて訪れる場所では、そういった場所から、街の持つヴァイブというものをつかみたいと思う。 岩山の上から見たアトランタ周辺は、ただもう平らな地形にどこまでも森が広がっていた。 これだけ自然が豊かな中で普通に暮らしていたら、アメリカの人たちは、自分たちが自然をいちばん破壊しているなんて気づかないかもしれない。
そんなわけで僕らは、アトランタについて、繊細な情緒の自然豊かさと、アメリカらしい果てしないスケールの両面の印象を受けた。 しかし、今回は、アトランタではライヴハウスでのショウはやらなかったし、よってダウンタウンの様子も見ていない。 アトランタは犯罪も多いというし、ダウンタウンの様子を見たら、また違う印象を受けるだろうと思う。
岩山を降りると、はっしーはみやげ店のメキシカンなおばちゃんの英語がまったくわからず苦労したり、ジェイクはそんなことおかまいなしで意思疎通しちゃうし、そんなこんなでナオコさんのお家に戻り、機材のパッキングなどに取り掛かったのでした。
また、今回の訪問では、ショウのキャンセルなどもあって、Empty Vessel Musicの人たちに会うことができなかった。なかなか連絡が取れない彼らに対しては、うーむ、と思うこともあるけれど、都市部の子供達のために、少しでも役立っていると思えば、インディペンデントにやらせてもらえることも関して、今のところ、まいっか、と思っている。
さあ、明日は、いよいよニューヨークへ移動だ。
mixi日記記録 Atlanta GA 2009年04月12日13:59 本日は午前中にウイスパーさんと朝ご飯を食べ非常に有意義な交流が出来ました。そして午後はchattanoogaのモールにてブッチ牧師と交流しポッドキャスト用の素材も収録して非常に良い出会いとなりました。
アトランタGA、イースター日曜 2009年04月13日11:52 イースターサンデイ。
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