"私は魚" あなたのいないこの部屋で 私はゆっくりと姿を変えていく 私は魚 私は花 私はお皿 私は彫像 ゆっくりと 虚空に手を伸ばす 植物のつるが光を求めるように 暗闇の中 あなたのいないこの部屋で 私はゆっくりと発酵していく 伸ばした手は泥になり 体は緑に覆われていく 動かない私は 救いを求めて 終末の時を迎えようとする世界のように 口を開け 手を伸ばし 泥のように呼吸する 私は魚 私は森 私は海 私は生命(いのち) *楽曲データ (「バクテリアの見る夢」も同様) ’98年作曲 ’99年夏録音 現行バージョン:2001年夏修正ミックス メモ: 曲をとおして使用されている生きているような不気味なアナログシンセは、 実家にあるとても型の古いヤマハのエレクトーン。 「バクテリア」において一部コラージュされている音は、 「春風に乗って君と飛ぼう」「雨の日の妖精たち」の’96年制作のデモテープの音。 ならびにショパンだったかロシアの作曲家だったか誰かのピアノ曲。 演奏は妹の友人の音大生の演奏をボランティア録音した際のもの。 「魚」において使われている女性の声は、nemona嬢による。 夏の暑い時期に録音されたせいか、暑い空気感がどことなく漂っている。