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ゆうじろうインタビュー 「若葉ギター・再」
ゆうじろう: ぽんっと出た、ゆうじろう。
Tone: おはよう。今日は何の用なの?
ゆうじろう: 今日は、ギターに関するインタビューだよ。
Tone: あれ? ギターに関するお話って、前にいっぺんやらなかったっけ?
ゆうじろう: やったかもね。でも、それの内容があまりにひどかったんでね(笑) こうして、もう一度、上からの指令が来たわけ。
Tone: あー、そういえば、全然ギターと関係ないことしゃべってた気がするな、あの時。
ゆうじろう: 君の思春期の頃の回想記みたいになってたよね(笑)
Tone: わかったよ。しょうがないからもういっぺんやろう。 でも、めんどくさいから、超シンプルに、超カンタンに行ってみようよ。 もう、質問に対して1行しか答えない、くらいのさ。
ゆうじろう: カンタンでいいわけ? ありきたりの質問だけですませちゃってもいいの?
Tone: 大丈夫。ギタリストとしての自分くらいは、こんな文章に頼らなくても、音だけで証明してやるさ!(笑)
ゆうじろう: よろしい。じゃあ、質問しよう。ギターをはじめたのはいつ?
Tone: 14歳、中学二年生の冬。
ゆうじろう: どうしてギターを始めたの?
Tone: ヘヴィメタルのギタリストたちにあこがれて、ヘヴィメタルを弾きたかったから。
ゆうじろう: 影響を受けたギタリストは?
Tone: それについては順番に説明する必要がある。 僕が最初に好きになったのはJudas Priestというヘヴィメタルバンドで、そのバンドのギタリストであるGlen TiptonとK.K.Downingには大きな影響を受けてる。彼らにあこがれて、僕はギターを弾きたいと思ったんだ。 そんで、中学生の頃には、Randy Rhodesをはじめとするオジー・バンドの歴代ギタリスト、定番のイングヴェイとか、ポール・ギルバートとか、橘高文彦とか、そういったヘヴィメタルのギタリストたちを順番に好きになっていった。 で、最後にエディ・ヴァン・ヘイレンに出会った。そしたら、それがあまりに凄かったんで、もう他のヘヴィメタル・ギタリストはどうでもよくなって、ヘヴィメタルを卒業した、と。
ゆうじろう: わかりにくいんだけど。
Tone: 要するに僕がいっちばん大好きなのはEddie Van Halenだってことだよ。でも、Judas Priest、Glen Tiptonも、最初に好きになったバンドだから、根っこの部分でやはり好きだ。 僕のギターは、7割がエディ・ヴァン・ヘイレン、3割がJudas Priestって感じだと思うよ。あとランディ・ローズも入ってるかもしれない。
ゆうじろう: 今あげてもらったのは、皆往年のヘヴィメタル、ハードロックのギタリストたちだけど、 君のやってるImari Tonesの音楽は、必ずしもヘヴィメタルやハードロックじゃない部分も多いよね?
Tone: それはそうかもしれないけどね。やっぱ根っこはハードロックですよ。 もちろん、エディに出会って、ヘヴィメタルを卒業した後、いろんなジャンルの音楽にそれなりに触れて、 いいなと思うギタリストもたくさんいたけどね。でも、彼らはギターヒーローにはなり得なかったな。 もちろん、それらのギタリストたちからも、いろんなところから影響は受けてるんだろうけど。
ゆうじろう: 例をあげるとすれば誰?
Tone: 影響ってのじゃないかもしれないけど、たとえば荒井由実とかはっぴいえんど聞いて鈴木茂さんは凄いギタリストだなと思ったりとか、suede好きだから、バーナード・バトラーとか、世代の近いリチャード・オークス、あとは大好きなbloodthirsty butchersの吉村氏のギターとか。好きっていうんであればそういう、やっぱ好きなバンドの人だよね。いいなって思うギタースタイルはそれこそ歴史上、良いバンドはたくさんいるんだし、バンドの数だけいろいろあるんだけどさ。あとね、ハードロックだけどやっぱヌーノ・ベッテンコートだよね。ヌーノ兄さんは、僕は兄さんって呼んでるから。エディが父さんで、ヌーノは兄さんだからさ。ヌーノ兄さんのことは大好きだよ。最新アルバム(Dramagodsの)も凄く気に入ってる。
ゆうじろう: ジミー・ペイジを忘れてるんじゃない?
Tone: あ、そうだ忘れてた(笑) ジミー・ペイジに関しては、まぁ皆同じこと言ってるだろうけど、個性的で多彩なリフワークだよね。あれ、僕の作曲技法にも半分くらい占めてるからね、ジミー・ペイジとエドワード・ヴァン・ヘイレンがさ。 でもジミー・ペイジは、楽曲とか、ツェッペリンという価値観とか、作曲技法とかさ、そういうことで、ギターヒーローではないかもしれないな。
ゆうじろう: ヘンドリクスも忘れてる。
Tone: あー、そうだ。僕の好きなギタリストの、ナンバー1が、エディで、ナンバー2が、ジミ・ヘンドリクスなんだよ。で、ナンバー3が、ブッチャーズの吉村さん。僕はそういう価値観の持ち主さ。
ゆうじろう: さっきのヘヴィメタルのギタリストたちはどこ行ったの?(笑)
Tone: ほんと、ヘンドリクスはね、僕は後期とか死ぬ前の頃とかさ、すごく好きなんだけどね。彼は20世紀ロック界のキリストだと勝手に思ってるからね(笑) うーん、だから、ギタリストとしての僕の要素ってのは、エディがまずいちばんたくさんあって、ヘンドリクスもあって、ジミー・ペイジのリフがあって、Judas Priestがあって、ランディ・ローズもいて、吉村秀樹も大好きって感じかなぁ。
ゆうじろう: わかったようなわからんような。
Tone: とにかく僕はエディ・ヴァン・ヘイレンが大好きなんだよ。世界で一番好きだね。 エディのギターに出会って、僕は、自分自身の価値観に目覚め、人格のトランスフォームを経験したからね。 それまでは自我ってものを持たない少年だったんだよ。だから僕にとってエディ・ヴァン・ヘイレンは本当に大きくて、恩人以上の存在なんだ。でも、この話は僕の思春期の頃の話だけど、この話をしだすといろいろ脱線しちゃうから、この場ではしない。
ゆうじろう: なるほどね。でもまぁ、なんとなく影響を受けてきた経路はわかったような気がするよ。 じゃ、次にどういう質問をすればいいかな。ギター雑誌のインタビューっぽく、とか、わからんからな・・・。
Tone: テクニックについて聞いてよ。
ゆうじろう: じゃ、テクニックについて。
Tone: あのねー、やっぱりタッピングはしますね。エディ好きだもん。でも、エディ好きだから、複雑怪奇なタッピングをするんじゃなくて、エディ流の、シンプルかつ効果的で面白い、サウンド的にイカしたタッピングをやるようにしてるよ。それなりにトリッキーなことも時々やってはいるけれどね。Imari Tonesの自主録音した曲でも、たとえばタッピングでリフに利用したりしてるものとかあるし、タッピングにはそれなりにコダワリがある。あとはね、アーミングも人並みにはやってはいるかな。
ゆうじろう: スウィープは?
Tone: スウィープはからっきしダメだね。だってエディ好きなわけだからね。エディはスウィープなんてしないじゃん。だから、スウィープの練習なんてほとんどしてこなかったし、2005年の録音で、1曲、ためしに簡単なスウィープを弾いてみたソロがあるけど、やっぱり下手っぴきわまりなかったからね(笑) でも、この前Y御大にヤングギターたくさんもらったりしたし、これからがんばってスウィープも練習してみるよ。
ゆうじろう: そういえばこれも基本的な質問で素朴な疑問なんだけど、君はもともと、ギタリストだったんだよね?
Tone: よくわからん表現だけど、質問の意味はわかるよ。 つまり、僕は、最初からギターをはじめて、ギタリストだったし、10代の頃はずっとバンドではギタリストだったってことさ。歌を歌おうなんてこれっぽっちも思わなかった。で、その後いろいろやるようになったけど、今でも、ずっと、最初から最後まで、自分はギタリストだと思ってます。
ゆうじろう: そうそう、それ。それを聞きたかったのね。本性はギタリストだってことだよね。
Tone: 本職はギタリスト。
ゆうじろう: じゃ、次は機材について聞けばいいのかな。 まず、どういうギターを使ってるの?
Tone: 14歳の頃から弾いてる最初の1本のギターをずーーーっと使ってた。Jacksonのソロイスト。の白いやつ。もう白くなくなっちゃったけど。15歳のときに、そのまんまのJacksonがイヤで、塗装はがしたりネックの塗装もはがしたり、蛍光テープ貼ったりとかして。でもおかげで、そのソロイストは、決まりきったJacksonの音から解放されて、もっと奔放で伸びやかな、JacksonであってJacksonでない、僕のパーソナリティを反映する音になってくれた。あのギターは僕の分身みたいなもんだよ。青春時代を共に過ごしたギターだからね。「Diver Down」って呼んでる。
ゆうじろう: 写真を見たい方は、スタジオのページに飛んでみてください。楽器のページがあるから。
Tone: で、その後メインにしたのが、MusicManのAxis-EXだよね。これはもちろん、エディ・ヴァン・ヘイレンモデルってことなんだけど、これは値段もお手ごろになったし、日本製というのもなんだか素敵だし、きれいなピンク色のやつもあるし、嬉しいね。
ゆうじろう: ピンク色のギターをメインで使ってるんでしょ?
Tone: そう。これはね、高校生の頃から決めてたんだよ。いつかピンクのギターを使おう、って。高校の時に、某コンテストで対バンしたバンドで、ピンク色のギターを持った女の子がいてね。僕はそのバンドがすごく気に入ったんだ。
ゆうじろう: やっぱりヴァン・ヘイレンが好きだったからAxisなのかな?
Tone: それももちろんあるんだけど、それ以上に、機能性というか。 僕の、イマリ・トーンズの音楽スタイルだと、僕の個性的なスタイル、ハードロック寄りで、なおかつギターワークにしても妙に多彩で幅が広い、っていう、その自由なギターワークに、確実なサウンドで応えてくれるギターって、市場を見渡してみても、そんなに無いんだよね。だから、Axisにした、というよりは、Axisにするしかなかった、という方が近いと思う。Axisは、特にこういった分野の音楽を演奏するには、ひとつの完成形ともいえる優れたギターだし。あとは、おんなじAxisでも、より豪快なUSA製にくらべ、こじんまりとして繊細な日本製のEXの方が、僕にはちょうどよかったというのもある。値段も安いし(笑) あと、おんなじエディ・モデルでも、Wolfgangよりも手に入りやすかった、とかね。
ゆうじろう: Axisは、もう1本赤いのも持ってるよね。
Tone: そうね。現時点では2本持ってるね。実はもう1本欲しいんだけどね(笑) ほんと、Axis-EXは僕にとってはちょうどいいギターだから。もちろんJacksonにもすごく愛着があるけどね。 まぁギターに関してはこのくらいでいいんじゃないかな。他にもあるけど、勝手にスタジオのページを見てもらうとしてさ。
ゆうじろう: じゃあ、アンプとかエフェクターとか。
Tone: アンプについては語ること何も無いんだなこれが。僕は、足元のディストーション・ペダルで歪みも全部作っちゃってるしね。わかると思うけど、アマチュア/インディーズだと、その方が都合よかったりするわけよ。いろいろと。自主制作のレコーディングでは、マーシャルの65Wコンボを遣ってたけど、それもただ使ってるってだけだしね。 だから、まぁエフェクターも、コーラスとかそういうのはほとんど使わないし、自分の命ともいえる歪みペダル、ドライヴ・ペダルについてだけ語りたいんだけど、これが、韓国製リイシューのGuv'nor、あとCranetortois、このふたつだけで足りるね。このふたつだけ語っておけば。
ゆうじろう: Marshallのガヴァナーのことだよね。
Tone: ガヴァナーは、知ってのとおりオリジナルの英国製と、その後リイシューされた韓国製があるんだけど、どうやらこの韓国製は僕にとってぴったりだったみたい。僕にとってのベーシックサウンド。 で、クレイントータスに関しては、もう未来のサウンドだと思ってる。ディストーションのDD-1の他に、ブースターも持ってるけど、こんなに凄いものが、何故あんまりみんな使ってるのを見かけないのか不思議だね。たぶん、音抜けが良過ぎたり、レンジが広過ぎたり、従来のギターの概念を越えてしまってるところがあって、使いこなせないんだと思う、みんな。結構僕の理想に近い音だよ、これ。また、ブースターと組み合わせることによって、クリーンブーストっていうのかな、エディがVan Halen 3 で鳴らしていたような、クリーンでいてゲインの高い、クラシックな感じのあのイカした音にも近づけるしね。なんかね、レンジが広くて、生々しくて正直なんだよね、Cranetortoisはさ。かなり個性的なブランドだと思うよ。
ゆうじろう: 足元のドライブ・ペダルで音を作っていくって話だけど、たとえば、この先、その方法論が変わったりすることはあるのかな?
Tone: そりゃね、金がありゃ、変わるかもしれないけど(笑) でも、やっぱ、歪みペダルは好きだなぁ・・・・。Y御大のところで弾かせてもらう、世界で何台とかいうような高級アンプの音よりも、自分のこれしかないってペダルの音の方が好きだったりする、そういうもんだろ? パーソナリティなんだよ。サウンドも、機材も。そんでももちろん、ギタープレイもね。
ゆうじろう: なるほど。きれいに決まったね。じゃあ、凄く短かったけど、
Tone: 十分だよ。言葉で語るよりも、音を聴いてもらえばね。
ゆうじろう: じゃあ、ギターに関してのお話はおしまい、と。
Tone: おしまい、と、いこうと思ったんだけど、あんまり投げやりだから、僕の本当に好きなバンドとの出会いの履歴を書いておこうかな、と。僕は、ジャンルとかは差別なくいろいろ聞く方だとは思うんだけど、本当に好きになるバンドってものすごく少ないからね。世間で評判のバンドでも滅多に、良いと思わない、っていうか、良い、と思うのと、本当に好きになる、というのは違うからさ。恋人でもそうだよね、良い人だな、素敵だな、と思うのと、本当に好きになるのとは、ちょっと違う。だからこれは、僕が惚れたバンドの履歴をさ、あんまり正確じゃないけど、記録しておくと。影響ってのは、さ、もっといろんなところから受けてるんだろうけど、本気で惚れたものだけを。
ゆうじろう: 書き記しておこう。
Tone: 13歳でJudas Priestを好きになった。14歳で、いろんなヘヴィメタルを好きになった。15歳で、Van Halen、エディ・ヴァン・ヘイレンに出会って人生が変わった。16歳でsuedeを好きになった。17歳でLed Zeppelinにいろいろ学んだ。18歳で荒井由実を好きになった。19歳で熊谷幸子を好きになった。20歳でJohn Lennonを好きになった。21歳でモーツァルトとドビュッシーを好きになった。22歳でNuno Bettencourtを好きになった。23歳で、Jimi Hendrixを好きになった。24歳でStrawberry Ma☆chineを好きになった、かな、いやこれは13歳のときかも(笑)、25歳で、うーん、なんだろう、そんで26歳でbloodthirsty Butchersを好きになった。で、27歳は、うーん、やっとThe Beatlesをわかるようになった、とか。そんなところかなぁ。
ゆうじろう: 全然説明になってない気がするけどね。年齢もいい加減だよねえ、これ(笑)
Tone: やっぱこれだけじゃ書ききれないよね。好きなバンドやいいなと思うバンドはいくらでもあるんだし、影響はいろんなところから受けてるんだろうしね。やっぱ、ダメだこりゃ。サジ投げた、っと。
ゆうじろう: と、なったところでお開きにしようかと思います。
(2006年1月記述)
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